フロント№ 42Training Ground Guru · 09.16QUOTE
ハドルの顧客ソリューション上級マネージャーを務めるブラッド・プリマチャクが、採用部門の停滞は人材や野心の不足ではなく構造的な問題だと語った。スカウトやアナリストが手作業に追われ、先手を打ったロングリスト作りや市場機会の早期発見が押し出されていると指摘している。
元シティ・フットボール・グループの分析ソリューション責任者が、TGG主催の2026年スカウト&採用ウェビナーで語った。

元記事の要約
現代のプロクラブは週に1800万〜2200万件の構造化データと100時間超の試合・練習映像を生み出しているが、プリマチャクは問題はデータの量ではないと説く。問われているのは、ウィンドウが閉まる前に、ライバルが動く前に、その量を意思決定者が実行に移せる形へ変える仕組みを持っているかどうかだ。
多くの採用部門が抱える根本的な課題は、人材や野心の不足ではなく構造にある。スカウトとアナリストは、複数システムからのデータ収集と突き合わせ、分断されたツール間での同じフィルターやプレイリストの作り直し、ゼロからの個別レポート執筆、SDや採用責任者からの即時対応要求といった手作業のサイクルに時間を奪われている。
しわ寄せで押し出されているのは、先手を打ったロングリスト作り、シーズンを通した一貫した選手追跡、価格が上がる前の市場機会の早期発見。AIの最も即効性のある用途は選手レポートで、ハドルはスタッツボム上でデータを構造化された物語に自動変換する「AIプレイヤーサマリー」を提供している。ポジションテンプレートに沿ったプロフィールと強み・懸念点を示し、それぞれを映像クリップに直結させることで、統計上のフラグから実際の映像までを数秒で移れるようにする。
カーディフ・シティがすでに導入しており、シニアテクニカルスカウトのベン・ピックフォードは、洞察までの時間短縮と、コーチングスタッフに提示する高品質な映像出力の迅速化につながったと評価する。ただしプリマチャクは、判断や文脈、関係性、選手をデータではなく人間として理解することは代替できないままだとしている。